立山・雄山(3003m)
1.期間:2009年4月18日
2.山域:北アルプス
3.メンバー:飛騨BCスキークラブ 大平(TM)、山男(TM)
4.天気:快晴
5.装備:K2 She's Piste(160cm) 、T2X、クトー、アイゼン、ピッケル、スローロープ(6.5mm×25m)、ATC、タイブロック
6.行動記録
室堂駅9:00,9:15 2450m 〜一ノ越10:25 2705m〜雄山11:35 2992m〜雄山神社11:50 3003m〜
一ノ越12:40,13:00〜室堂山荘13:30,13:50〜室堂駅〜弥陀ヶ原14:30
室堂発(9:15)すでに多くのスキーヤー、テレマーカー、ボーダー、登山者が、あちらこちらの山に。山崎カール滑降をねらって、室堂平を抜け、一ノ越へ向かう。
10:10 2,670m地点で休憩。後ろを振りかえると、富山平野、富山湾、能登半島が見渡せる。絶景。気分が良い。
山崎カールは、トレースが数本有り、また、滑って来る人もいたが、かなり堅そうな感じ。ここまでも、かなり堅い斜面を、ほとんどトラバース状態。
アッセントのクランポがあったからよかったものの、シールだけだと、エッジだけで踏ん張ることになるので、かなりしんどそう。
会長「うーん、今日は山崎カールは、やめ、だなぁ・・・」
10:25 一ノ越2,705m。
風の通り道になっており、寒い寒い。山崎カール滑降は断念したものの、アイゼン+ピッケル登坂の練習もかねて、一ノ越に荷物を置き、雄山神社へ向かうこととする。
雄山頂上への稜線は雪付きが悪く、岩も出て、傾斜がきつい。
初「プラブーツ+アイゼン」のあいこは、“超”慎重に登る。怖いので、上も下も見ず。足下だけ見て、登る。
本当は、行く先をちゃんと見て、ルートを見付けていかないと「だめ」なんでしょうが、すぐ先を細畑会長が先導してくれるので、
ルートは探さなくて良い。後ろ(下)を見ると怖くて落っこちそうになるし、アイゼンが気になるし、で、足下ばかり見てました。
11:35 雄山頂上 2,991m。
頂上南東斜面「御前谷」は、ザラメ。少し急勾配だが、この雪なら、安全に滑るに最適!
頂上西斜面の「山崎カール」も頂上直下から雪がつながっており、ボーダーが下っていく。が、結構、堅そう。転けたら最後、滑落、と言う感じ(汗)。
会長「しまった・・・。山崎カール、下れた・・・。」(泣き)。「御前谷もいいなぁ・・・。登り返しがきついから、玉田さんや体力のある消防組向きかな?」
しばらく、周辺散策。かすんでいるものの、富士山が見えた!いや、絶景。
せっかくここまで来たので、雄山神社まで、「あと少し」を登る。
11:50 雄山神社。
先行していたボーダーのグループに入れ替わってもらい、神社にお参りし、「登頂」証拠写真撮影。
360度の大パノラマ。白山、能登半島、富山湾、富山平野、劔岳、大日岳、白馬連峰、飛騨山脈の山々、槍・穂高の
穂先、遠く霞んで富士山。絶景!絶景!大満足。
御前谷に向けて、神社真下の急斜面をボーダーがドロップイン。ギャラリー!?から歓声が上がる。
12:00 雄山神社発。
「行きは良い良い、帰りは怖い」。滑落事故は、登りより、下り時の方が多い、とのこと。慎重に降りる。
思ったよりは、怖くなかったけど、ここで気を抜くと、落っこちる。最後まで慎重に。
たまに、ブリッジになっている所があり、会長が2回ほど、はまってました。
12:40 一ノ越 着。
小休止。お腹が減ったので、適当にお昼にする。ここで、ソンドレ富山局の増原さんにお会いする。
増原さんは、一ノ越の南斜面「御山谷」を2本滑ってこられた、とこと。
石川局の横井会長が、2人ほど連れて来ておられ、御山谷を黒部湖めがけて滑降されたようだ、とのことでした。
13:00 一ノ越 発。
西側斜面を北寄りに、室堂山荘に向けて滑降。ほとんどノートラックの斜面に、ファーストトラックを刻む。
快適な天然ゲレンデ。
いい感じの雪質で、テレが上手くなったような気が・・・。会長と「なかなか、いい雪やな。上手くなった気がするなぁ。」。
と思ったら、最後に、雪質が変わり、後ろがひっかかって、転ける(泣)。
室堂山荘の少し下、雷鳥沢への荷物運搬用ブル道で、滑降終了。室堂山荘まで、ブル道を少し上る。
13:30 室堂山荘 着 2,450m。
細畑会長、中ジョッキで休憩。
13:50 室堂山荘 発
弥陀ヶ原までは、スキーで下れる、とのことで、弥陀ヶ原まで、スキーで下ることにする。
浄土山北西斜面を滑る方々を眺めつつ、室堂平を横切りる。
「ここで、登り返しで、何本か滑っても、結構楽しめるね。」。
「ザラメ雪になれば、ここなら、“細板+革靴”、サイコーかも。
シール着けんでいいし。」。
「ギャラリー多いで、テレカービング決めて格好良く滑っても、おもしろいよ〜。」。等々、おしゃべりしつつ、室堂ターミナルを通過。
室堂から天狗原まではブル道が付いており、道には迷わないが、斜面をトラバース状態。標高も時間もさがり、雪もべちゃべちゃ気味で歩きにくい。
天狗原から弥陀ヶ原まではポールで目印があるものの、ほとんどトラバース。最後に、少し、滑れましたが、すでに雪が腐っていて、だめ〜。
14:30 弥陀ヶ原バス停 着。
〈感想〉
初立山は、とても楽しめました。天気、快晴!眺望360度GOOD!雪質GOOD!斜面も適度な傾斜。ちょーゴキゲンで滑降。
上手くなった気がした瞬間に、転けましたが・・・(汗)。
山崎カール、山頂南東面の御前谷が滑れなかったのは残念でしたが、一ノ越と雄山までの尾根の強風は半端ではなく、
経験豊富な細畑会長はともかく、初「プラブーツ+アイゼン」登坂の私が、ザックと板おねて、あの強風のなか、雄山までの
ところどころ石の出たガレ場の急斜面を登るのは、超危険。
大平(記)
室堂山荘付近からみた雄山
斜面はハードです。
御前谷
雄山神社社務所から御前谷に滑降するスキーヤー。適度に緩んでるようでした。
雄山神社
夏場は有料?500円の場所。
劔岳
記念撮影
奥大日岳と大日岳
神社社務所
山崎カール
北西斜面の山崎カールを滑降するボーダー。こちらの雪は緩んでおらず、カリカリ斜面。
五竜岳
御前谷とボーダー
一ノ越から室堂山荘への斜面
適度に緩んだ快適斜面でした。
弥陀ヶ原バス停
室堂駅からツアーコースを滑り、弥陀ヶ原まで。
Top Pageへ
MOMOの世界へようこそ