妙高三田原山(2360m)
1.期間:2009年2月22日
2.山域:
3.メンバー:飛騨BCスキークラブ 細畑(テレ)・水上(AT)・外村(テレ)・尾上(テレ)・水口宏(テレ)・大平(テレ)
飛騨山岳会 古村(AT)・諏訪(テレ)・河合(テレ)・早川(テレ)・向田(AT)・加藤(AT)
4.天気:快晴
5.装備:ATOMIC SUGAR DADDY(153cm)、T2X
6.行動記録
6:30 神岡スカイドーム発R41⇒富山IC⇒能生IC⇒上越JC⇒妙高高原IC⇒
9:00 妙高杉の原スキー場〜10:00 第3高速リフト降り場〜11:40−12:00 三田原山稜線の2,330mピーク→12:20−13:00 2,020m地点 昼食
14:00 1,320m付近林道入り口→14:20 1,200m付近 ゲレンデ→14:45 駐車場着→
15:45 妙高杉の原スキー場⇒妙高高原IC⇒富山IC⇒19:00神岡・スカイドーム
*ゴンドラ(1,000円)・第三高速リフト(500円)
杉の原スキー場第3高速リフト降り場から見上げる三田原山2,300mピークの尾根筋は、雪煙が立ち、強風が吹いていることがわかる。また、雪庇も見える。
リフト降り場(1,855m)から1,940m付近までは、リフト上部の尾根をそのまま北上。
板を履いて沈む深さは約10〜20pほど。すでに複数のパーティーが登っているため、「歩き道」が出来ており、出始めは快適な歩行となる。
HAC・古村さんを先頭に、大平、尾上、水上、外村、・・・と続く。
1,940m付近で谷を渡り、西側の尾根にとりつく。谷の手前、谷部、谷を渡ってしばらくの間は、斜面の傾斜が急で、転落しないよう、慎重に歩く。
このあたりで、まだ、シールでの登坂に慣れていない外村さんが、ちょっと手こずっている。細畑さんが、アドバイスしている。
シールの幅が板に合っていないHAC・河合さんも、苦戦中。
谷を渡り、西側の尾根筋に出て、この尾根筋を北上する。
尾根筋は風を遮るものがなく、以後、2,300mピークまで、強風にあおられながらの登坂となる。天気は、快晴であったが、
とにかく風が強く、何度も吹き飛ばされそうになる(泣)。体感温度も低く、まともに風が当たる顔は寒くてしょうがない。
ジャケットとパンツのビットジップを開けておくと、ちょうど良い温度調整となる。
尾根の途中は、ダケカンバやナナカマドなどの樹木があり、これらの樹木の間を縫うようにジグザグをきりながら、進む。
水上御大に、樹木の名前など聞きつつ、ぼちぼちと登る。後ろを振り向くと、背後には妙高の町が見え、なかなかの景色であるが、
強風におあられるし、寒いし、で、おちおち横やら後ろは見てもおれず。
古村さんが、時たま後ろを振り返り、後続の様子を見てペース調整をしつつ、先導してくれる。
登り初めて50分くらい。
尾上さん「どんくらい来たかなぁ〜。まんだ、なげぇ〜んかぁ?」。
大平「予定では登り1時間半だから、時間だけみたら、半分は来てるんじゃないですか?」。
古村さん「もう、半分は来てるよ。」。
尾上さん「おっしゃぁ〜。がんばるそぉ〜。なんか、今日はみんな、静かやなぁ。楽しくやらなぁ、いかんて〜。」。
「半分は来た」の一言で、一気に元気になる尾上さん(笑)。
とか言っていたら、外村さんが追いついてくる。
尾上さん「外村さん、笑顔がない。笑って登らんなぁ。」
外村さん「もう、いっぱいいっぱいですよぉ〜」
尾上さん「だめやってぇ〜。景色見て、楽しく、楽しく、いかんと(笑)。後ろ見たら、良い景色見えるよ〜」。
外村さん「ほんとやぁ。あっちに見えるスキー場、どこのスキー場かわかります?」
尾上さん「そんなん、ボクに聞いても、しりませんっ」。
外村さん「あははぁ〜。そうですねぇ〜(笑)」と、顔が崩れる。
尾上さん「そうそう、そうやって笑っていかんなぁ。がんばるぞぉ〜」。元気、です(笑)。
2,100m地点付近から、強風で新雪が吹き飛ばされ、カリカリ斜面となり、シールだけの登坂はかなり苦労する。
スキーアイゼンを付けていた大平は、かなり楽をし、みなさんにうらやましがられる。
11:40 2,300mピークに到着。
結局、2,300mのピークまで、風をよけるところもなく、約1時間40分を休憩無しで登り切る。
2,300mピークも風が強く、早々にシールを外し、各自、軽くガソリン補給(おやつ)をして、滑降準備に入る。
12:00、2,300mのピーク発。 来た道を少し戻り、西斜面を下り始める。少し重い感じはするものの、新雪パウダー。
細畑さんが先頭を切って滑降。ファット板の面々は、ゴキゲンでテレターン、アルペンターンを決めていく。
古村さんと細畑さんが地図とGPSで位置を確認、「進行方向は200度の方向」の指示が出るものの、
先頭を切る細畑さんが、雪のいい斜面へと向かっていまい、ルートを外れるらしい。HACメンバー曰く、
「どうも、あいつは、ルート探すんじゃなくて、本能的に雪の良いところへ行っているなぁ・・・」(苦笑)。
ルートを探して、多少右往左往しつつ、約20分ほどで樹林の中の2,020m地点に。風の当たりも弱く、ここで、昼食とする。
12:20、2,020m地点で昼食。おのおの、持参の食料で、食事を取る。持参したビールをようやく!?いただき、満足!?。
水口くんのフリーズドライのおかゆが、標高が高いからか、風が強いからか、お湯が沸かず、なかなか、できあがらず。
尾上さんのガスでお湯を沸かしてもらい、細畑さん持参のティーバック式コーヒーをいれていただき、みなでいただく。
コーヒーをいただいたら、皆はとっとと出発準備。
尾上さん、コーヒーを飲みっぱぐれる(苦笑)。
「みんな、自分ら飲んだら、とっとと荷物片付けて、リュックおねとるんやもんなぁ。おれ、コーヒー飲んでないのに、待っとってくれんのやしなぁ〜」。
なんだかわからんが、今日は、全てにおいて、ペースが速い気が・・・。これが山岳会ペース!?
13:00、2,020m地点、出発。 この後の斜面は、残念ながら、かんぜんな「腐れ雪」。
風もあたらず、暖かくなったのは良いが、日が当たるところは、「重い、張り付く、どーにもならず」の雪となる。
ターンかけたら、止まってしまうか、重雪に板をとられて転ける(下手なだけ!?)。
ワンステップターンを試みるも、見事にずっこける。
あきらめて、ほとんど、アルペンボーゲンで滑る・・・(これをしてしまうから、いつまでたっても、テレターンが上手にならない・・・泣)。
HACのテレーマーク組(河合さん[背の高い、オレンジのジャケット]、早川さん[紺色のジャケットに黒いヘルメット、K2の板])、外村さんも、転けている。
転けるのは、私だけじゃないと、ちょっと、安心!?。
誰かが転ぶたびに、笑い声が聞こえて、楽しい。
樹林の中のため、見通しがきかず、時々、止まっては、集合、人数確認をしながら、進む。ウサギの足跡発見。
1.530m付近で、水上さん曰く「風のいたずら」の雪壁に遭遇。西側からの風で出来た東側へ張り出した雪庇に、
東から風が雪を吹き付け、てっぺんにちょこっと東側へのとんがりが出た、高さ1.5mほどの雪の壁が出来ている。
シフォンケーキにのっている、生クリームみたいな形。
ここから、1,450m地点までの樹木の間の斜面が、重雪ながら、最後の“お楽しみ”斜面となる。
滑りの上手な面々は、ゴキゲンでターンを決めて、滑走。
ここで、斜面は平になり、小休止。
後はわずかに下り勾配の斜面を250mほど滑り歩き。
尾上さん、水口くんは、軽快に走っていく。元気である。
14:00、林道に出る。林道は先行パーティーのトレース後が道になっており、これをたどれば、ラクチン。
古村さんは、ささっと先に行ってしまう。
なぜか、先頭になってしまった大平がペースが遅いため、後続はゆっくり進む。
横を尾上さん、水口くんが新たなトレースを付けながら、追い越していく。
14:20、ゲレンデに到着。
駐車場までのゲレンデ滑降。
外村さん「ゲレンデはこんなにも滑りいいもんか、と、つくづく思うね〜」。
大平「そうですね〜」。
リュックをおねて、ヘルメットをかぶった12人の大集団・・・。 ゲレンデの中では、やたら、目立つ・・・。
駐車場に戻るため、ペアリフトに乗り、14:45、駐車場帰着。
尾上さん、HAC・向田さんは、ゴンドラ1本分を滑りに行く。
15:30頃、尾上さん、HAC・向田さん、駐車場帰着。
尾上さん曰く「目玉がないゲレンデ。だらだらと長いだけ。飽きる。」とのこと。
HAC車は、温泉に入って帰るとのことで、先行して出発。
細畑車も、妙高PAで軽食をとるとのことで、先に出発。
15:45、最後の大平車がスキー場を出る。
19:00、HBCSCメンバー、スカイドーム着。
外村さんは、西尾市への帰路につく。
今回も、怪我なく、事故なく、楽しく遊んで帰れ、なにより、でした。
みなさん、お疲れさまでした。また。ありがとうございました。
記録者(文責):HBCSC 大平
雪崩注意の沢
セオリー通り、上部を確認しつつ2名づつ沢を横断する。
2330mピーク
快適斜面
ツアー初心者が居ることも忘れて飛び込んだ快適斜面(*^_^*)
まっすぐ降りすぎた
やっぱフォールラインに向かって滑降したいので・・・
昼食タイム
FAT板
楽しませていただきました。
下部は重い雪
全く板が走りません。
林道手前の緩斜面
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