錫杖岳・クリヤ谷
1.期間:2008年7月20日
2.山域:北アルプス
3.メンバー:飛騨山岳会(向田)、山男
4.天気:曇り時々雨
5.装備: 沢道具+岩登り道具
6.行動記録
本格的な沢登りは経験がないため、近場・短時間・高巻き・ザイル使用を前提に候補地を探したらクリヤ谷となった。
ネットでクリヤ谷を検索するが、ヒットしたのは岐阜市の石際さんHPと安曇市の辰野さんHPのみであった。
石際さんHPからは遡行図を、辰野さんのHPからはいくつかの滝の画像を入手した。
槍見温泉の横の作業道を進むと、クリヤ谷出合の橋に着く。ヘルメット・ハーネスを装着し遡行を開始する。意外と水量多し。
しばらくすると2.5万図の滝マークにでた。上部の滝は穴滝とあるが、見るからに最初のこの滝が穴滝の様相である。約10mの見事な
直爆です。直登は無理と判断し、左岸を巻く。巻いた上には北電の大きな堰堤があった。
ほんの少しだけ谷沿いに遡行するが、次から次と直登不可と思われる滝が連続するため、大きく大きく左岸を高巻きすることになった。
おかげで安全な高巻きのトレーニングになったか?
高巻き後、降り立ったのはクリヤ登山道の最初の渡渉地点であった。途中降り始めた雨も上がったので、予定通り遡行を継続する。
ここからは谷も明るくなり、積極的に谷筋を遡行する。今回試した沢靴(某釣具屋で3980円)もそこそこのフリクションであり、満足。満足。
向田さんの沢靴(底がゴムのイボイボ)も快適そうである。
渡渉点から最初の淵で大きな岩魚を発見する。ここまでもそこそこの岩魚の魚影を確認できたが、この淵のは尺サイズ。
クリヤ谷には岩魚はいないと思っていたし、いろんな方からも『クリヤには岩魚はおらんぞ!』と聞いていたので驚いた。
(この記述は削除するかも・・・)
石際さんの遡行図のゴルジュを抜けると本日のハイライト?15m滝(2条になってました)です。真ん中に階段状の岩場があり、そこなら
直登できそうと判断するも、やはりザイルがないとチョット心配。ここで初めてザイル使用する。行きましょう!の言いだしっぺの私がトップ。
約10m程のクライミングか?お互いにザイルをセットし、相互に結び等をチェック。向田さんにビレイ(ATC使用)をお願いしスタート。階段状であり
問題ないが、沢の岩はコケで滑りやすいので、中間点で支点セット(大昔のロックス?)。これがしっかりとクラックに嵌り、完全なる支点となった。
滝の上に出てから、セルフビレイを取り向田さんにコール。ほどなくして向田さん到着。う〜ん!ほんの少しだけのクライミングであったが、
楽しめました。
ここより上では岩魚を確認できなかったので、この滝が岩魚留めと推測する。あとはのんびり沢を歩くと錫杖沢出合に到着。テントが二張り合った。
これにて本日の遡行終了とした。
見上げる前衛壁には3パーティ取り付いていた。前衛壁の冬季初登は飛騨山岳会のメンバーも多数いたはず。向田さん、いつかは二人で前衛壁
登りましょう!
クリヤ谷出合1040m 7:10→登山道合流点(最初の渡渉点)1280m 8:50,9:00→錫杖沢出合1480m 10:35,11:00
→登山道合流点(最初の渡渉点)11:30→槍見館 12:02
遡行図(トポ)
岐阜市の石際さんHPの資料です。
クリヤ谷出合
最初の滝マーク
2.5万図の滝ですが、こちらの方が『穴滝』のようです。
安曇市の辰野さんHP画像をを流用してます。
2条15m滝
真ん中をクライミング。
安曇市の辰野さんHP画像をを流用してます。
錫杖沢出合
後ろのテントはクライマーのものです。
錫杖沢出合からクリヤ谷
この付近から平凡な沢になります。
錫杖沢・前衛壁
もう一度登りたいです。
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